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24時間テレビ チャリティー番組でギャラ発生の矛盾。なぜ『偽善』『エセチャリティー』と言われるのか。

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24時間テレビとは

1978年、「愛は地球を救う」をキャッチフレーズとして、日本各地でチャリティーキャンペーン活動を行う番組として誕生した。日本テレビ系列30社に沖縄テレビを加えた民間放送局31社が共同で主催しているチャリティー番組。

2017年は8月26日(土)に放送予定の「24時間テレビ40 告白 ~勇気を出して伝えよう~」が放送されます。

チャリティー番組なのに『偽善』『エセチャリティー』などと多くの批判が集まり、私自身も観るのをやめた。なぜ批判が集まるのか、なぜ観るのをやめたのか。

 

そんな24時間テレビの『光』『闇』の部分をまとめてみました。

 

まずは『光』の部分を紹介します。

最高視聴率

43.9パーセント

2007年のメインテーマ『人生が変わる瞬間(とき)』の年。

メインパーソナリティは「タッキー&翼」

グランドフィナーレ中の20時52分に、歴代最高の瞬間最高視聴率43.9パーセントを記録。

単純にテレビを観ている人の半数がこの番組を観ていた。ということになり、チャリティー番組としての効果、影響は計り知れないものがあります。

 

募金総額

33,873,636,455円

 

募金額が一番多かった年は2011年に放送された第34回 メインテーマ『わたしは、たいせつなひとり。』の

1,986,414,252円

チャリティーの規模・募金額は間違いなく『日本一』を誇ります。

集まった募金の使い道は

 

『福祉』

高齢者や身体障害者への支援。福祉車両の贈呈、身体障害者補助犬普及支援、障害者情報保障支援など。

 

『環境』

地球環境保護支援。日本をきれいにするプロジェクト、全国各地での環境美化活動など。

 

『災害復興』

災害緊急支援。日本国内・海外で発生した災害に対する緊急支援など。

 

これだけを見ると、文句なしに素晴らしい活動だと思います。数多くに人が計り知れない程の恩恵を受けることが出来ています。上記が『光』の部分です。

 

 

では、チャリティー番組の『闇』の部分とは一体なんなのでしょうか。

 

それはずばり

『チャリティー番組なのに高額のギャラが発生している』

『障がいを持つ人を使いお涙頂戴を誘っている』

ということ。

なぜチャリティー番組に出演するタレントにギャラが支払われるのが問題にされるのか、それは『海外のチャリティイベントはノーギャラ』が基本だから。アメリカで40年以上続いている超老舗チャリティ番組『レイバーデイ・テレソン』は、コメディアンの大御所で発起人のジェリー・ルイスが毎年司会を務めているが、ギャラは1ドルも支払われない。参加する豪華ゲストも同様で、最近ではセリーヌ・ディオンやテルマ・ヒューストンなどの大物がノーギャラで歌っている。

フランスでも、民放の『フランステレビジョン』がこれを真似た番組『テレソン』を、1987年から20年以上続けているが、出演する芸能人は全員がボランティアだ。

私たち一般人がみても、チャリティー番組でタレントにギャラが支払われるのはおかしいと感じる方が多いと思います。その分募金に回せばいいじゃないかと。

 

 

まず、ギャラをまとめてみましたのでご覧ください。

 

24時間テレビのギャラ

メインパーソナリティ

24時間テレビのメイン司会は1人につき1000万円とされています。グループであれば、その人数をかけていくわけです。

『嵐』のギャラは5人で5000万円とされ、『NEWS』は4人組なので4000万円とされています。
24時間テレビの中でも重要な位置とはいえ、ちょっと高額すぎるギャラだと感じました。真剣な顔してるけど、心の中は『1000万♪』とウハウハなのでしょうか。

 

チャリティ司会

24時間テレビのテーマである『チャリティ』の司会のギャラは、500万円~1000万円とされています。

上戸彩は500万円、松下奈緒は1000万円とされていることから、所属する事務所の力関係によって設定額が異なるようです。
なのでとても重要な役割ですが、2日で500万~1000万はやはり高額過ぎるギャラですよね。全額寄付すれば何人分の募金額になるんでしょうね。

 

アナウンサー

総合司会をサポートし、番組を盛り上げていく24時間テレビのアナウンサー。24時間テレビのアナウンサーのギャラは、基本テレビ局の『社員』なので出ても時間外手当数万円のみのようです。
基本給+時間外手当のみなので出て数万円前後だと推測できます。
会社員なので残業代程度ですね。

 

ドラマ主演

24時間テレビのドラマ主演のギャラは、500万円とされています。

これまで24時間ドラマは阿部寛や渡辺謙などの本物の俳優起用していたのですが、ここ数年は嵐の二宮和也、松本潤、大野智、錦戸亮、村上信五、大倉忠義などのジャニーズ勢の起用が目立ちます。

嵐がメイン司会だった2013年は、ドラマ主演の大野智にはメイン司会のギャラ1000万とドラマ主演のギャラ500万支払われたようです。
『1500万♪♪』だろうな~。

 

その他

24時間テレビの歌手としてのギャラは、

懐メロ歌手は10万円~100万円、

加山雄三や谷村新司クラスの大物歌手は200万円とされています。

 

芸人のギャラは

ひな壇芸人は10万円~100万円、

MCクラスの芸人は200万円と推測できます。

24時間テレビのリレー企画に出演したゆるキャラのふなっしーはギャラが5万円だったことを自身のツイッターで明らかにしています。

 

障がいを持った人たちなどの一般人のギャラは0円~数万円程度のようです。

 

まとめると

嵐     5000万円

NEWS  4000万円

松下奈緒  1000万円

上戸彩    500万円

羽鳥慎一   500万円

加山雄三   200万円

谷村新司   200万円

その他タレント 10~100万円

 

20年ほど前から、出演陣にいわゆる『旬な人物+ジャニーズ枠』なるものができたようです。2003年からは11年連続でジャニーズ所属タレントがメインパーソナリティに選ばれています。日テレ系ドラマのキャスティング権を得たい事務所の思惑、そして熱狂的なファンがいるタレントを起用することで、募金額を少しでも上げたい日テレの思惑が合致しているからのようです。

 

マラソンランナー

24時間テレビのマラソンは1992年にスタートしました。初代ランナーは『間寛平』

第18回(1995年) 間寛平 46歳 600km(この年は阪神・淡路大震災があったため、神戸から東京まで1週間で走った)
第16回(1992年) 間寛平 43歳 200km(放送内としては最長距離)
第15回(1992年) 間寛平 43歳 153km(リタイヤ)当初予定していた153Kmの走行ルートが事前に漏れたためにコース上に人があふれゴール出来ずにリタイアとなった。

24時間テレビのマラソンランナーのギャラは、1000万円とされています。

年々高額になっていき、一度上げたギャラは下げずらいので、今後も1000万円以上の高額ギャラが支払われると推測できます。

一般市民の感覚からすると24時間の間に100km『走るだけで』1000万貰える。

そんなの誰でも走れるよ。と思っちゃいますよね。

実際、歩いてでもゴール出来る距離なんですよね。間寛平の200kmと600kmは本物ですけどね。

マラソンランナーのギャラ

初代ランナー 間寛平は過去3度走っていますがギャラは同額。

間寛平 300万円 1992年
山口達也 300万円 1997年
山田花子 400万円 2003年
萩本欽一 2000万円 2007年
はるな愛 700万円 2010年
大島美幸 1000万円 2013年
城島茂 1000万円 2014年
DAIGO 1000万円 2015年
林家たい平 1000万円 2016年

萩本欽一は交渉によりギャラを引き上げましたが、『そのギャラ全部募金に回してね』と全額寄付をしたようです。あくまで噂ですが。

 

 

ご覧の通り、かなり高額のギャラが発生している。ということが問題だと思います。

これは日本内外から『偽善』『エセチャリティー』と非難されても仕方ないですね。

 

タレントたちの発言をまとめてみました。

松本人志
1992年にメイン司会を務めたダウンタウンの松本人志は『ギャラもらっていいのかっていう話にもなるが、ギャラはもらいましたよ』と発言。その使い方に関しては『言いたくないけど』とし、おそらく寄付をしたと思われます。

 

西田ひかる
1991年にチャリティ司会を務めた西田ひかるは『まさかギャラが出るとは思わなかった』と発言。海外生活が長い彼女は本物のチャリティー番組の仕組みをしる人だったようですが、出演者でも驚くほどの額のギャラだったことが分かります。

 

杉田かおる
2004年にマラソンランナーだった杉田かおるさん『思ったよりはギャラが少なかった』と発言。高額ではなかったようですが、ギャラの存在を明らかにしています。完全にギャラ目的で走ってる感を出してますね。

 

萩本欽一
『だって、ギャラがいいんだよ。(指を2本立てて)コレだもん』とあっけらかんとしていたそうです。これはつまり2000万円ということです。彼はそのギャラを全額寄付したようです。真相は謎ですが。

 

ビートたけし
24時間テレビ への出演オファーに対し『ヨダレ垂らした芸能人どもがめちゃくちゃ高いギャラ稼ぐくせに、これ以上貧乏人から金巻きあげんな。チャリティーっていうくらいならお前ら全員ノーギャラで出ろよ!』と自身のラジオ番組で語っています。

 

明石家さんま
24時間テレビに出演した際にギャラを寄付するように伝えたが、他の共演者との兼ね合いもあり、ギャラが支払われた。その対応が納得いかず、以後24時間テレビに出演していません。

 

そもそもなぜギャラが支払われるのか

24時間テレビは、毎年『偽善』だとして非難の声があがっていますが、スポンサー企業にとってはイメージアップを図るチャンスとして人気があるようです。

2014年を例にすると、CM収入が23億円あったとされています。製作費は4億。募金総額は9億円。募金総額の2倍以上の額が入っていきます。

そんな巨額のスポンサー料が支払われているのに、タレントをノーギャラで働かせてしまうと、各事務所からクレームがあるようです。

というか、出演タレントは完全ノーギャラ、製作費以外の収益を全額募金すればいいだけの話です。

芸能人は一般人の人気があって初めて成立する商売です。しかも普段から超高額な出演料をもらっている。1年に1回くらい無給で、本当の意味で日本の役にたつことをしてもいいと思うのは私だけでしょうか。

こういう言う方をすれば分かりやすいと思いますが、一般人が、ゴミ拾いなどのボランティアに参加する、被災地でボランティアをする。給料が支払われる。おかしいですよね。給料が発生する時点でボランティアとは言いません。

タレントと一般人では、影響力の差は天と地ほどの差があるのは当然ですが、影響力のあるタレントが募金活動を募るのは効果的ですが、

タレント(ギャラ1000万円)『募金お願いします!』

一般人(募金額500円)『募金に来ました!』

の流れはどう考えても違和感しか感じません。

 

TV『24時間テレビに出演しているタレントは全員ノーギャラで頑張っています』

タレント『チャリティー番組なので当然だろ。ギャラ払うゆとりあるなら募金に回せよ』

という流れが見たいものです。凄くカッコよくて好感度も急上昇すると思うのですが。まあ、チャリティー番組でノーギャラで出演することがカッコいいと思っている私も、当たり前の事をしてカッコいいと思ってしまうバカな人間です笑

 

 

そしてもう一つの『闇』の部分が

『障がいを持つ人を使いお涙頂戴している』

これは障害者や被災者がタレントと共に水泳・遠泳、トライアスロン、登山など様々な企画に挑戦する『チャレンジ企画』というコーナー。番組内で随時中継で放送されています。

最近では両足に障害を抱えた男の子が富士登山に挑戦するといった企画も行っています。

私が24時間テレビを観なくなったきっかけのコーナーです。

 

かなり昔ですが、立木早絵という全盲の少女がトライアスロンに挑戦するという企画で、私がたまたまチャンネルを付けた時、自転車の練習をしていたのですが、全く目の見えない少女が鈴の音だけを頼りに自転車をこいでいたという衝撃のシーンを見ました。

親が鈴をつけて娘である少女の前を自転車で走り、少女がその鈴の音のする方向に自転車をこぐ。

少女は『怖いっ』『怖いっ』を連呼していて、親は怒鳴っていた記憶があります。正直見ていて気分が悪くなり、すぐチャンネルを変えました。

全盲の人間を自転車に乗せる。

これ、虐待に等しい行為じゃないでしょうか。

『障がいのある人でも頑張ってるから私も頑張ろう』

『障がいのある人があんなことできた。感動した』

なんて声もよく聞きますが、これ、完全に障がいのある人を『下』に見てる発言なんですよね。

人には出来ることと、出来ないことがある。出来ないことを無理やりやらすのが『感動』なのでしょうか。

 

 

8月26日(土)より放送される「24時間テレビ40 告白 ~勇気を出して伝えよう~」

私は確実に見ません。やはり『偽善』『エセチャリティー』だから。



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