徳川家康 城に突如現れた『封』と呼ばれる肉妖怪。謎の未確認生物を追い払う。

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1600年、天下分け目の関ヶ原の戦いで勝利を収めた家康は、9年後に駿府城である不思議な体験をしたそうです。牧墨僊(まきぼくせん)の『一宵話』によれば、『家康が駿府城にいたある朝、城の庭に突如【肉人】とでも呼ぶべき者が現れた。姿は子どものように小さく、指のない手で空を差している。奇怪な事態に城内の者は驚き、騒然となった。【変化である】と狼狽するものもいた』とあります。

このとき家康は、『人目につかぬ場所に追い出せ』と指示し、肉人を山へ捨てさせたといいます。

作家・中江克己氏によれば、徳川家の公式記録『徳川実記』に『駿府城内の庭に、手足に指無き者が佇んでいた。ボロボロの布をまとい、紙は乱れている』おの記述があると指摘しています。

この肉人は浮浪者であったとされるが、謎が多いです。天下人として降臨する家康の城内警備を突破し、庭にまで浮浪者が入ってこられるものなのか。また、大賀弥四郎の心霊が共同幻覚となってあらわれたオカルト説、宇宙人説、または白沢図に伝わる【封】と呼ばれる肉妖怪を、家康が召喚したが大騒ぎになったため山に帰した説など、奇怪な説が山ほどあります。

ちなみに『一宵話』には、『封の肉は仙薬として知られる。家臣が騒がなければ、その肉を家康公に奉ることができたのに』と、肉人の話を聞いた学者の発言も記されています。

というのも、家康は当時、不老長寿の薬を探し求めており、自らもブレンドするなど調合に凝っていたそうです。また、幕府は1607年にタバコの喫煙を禁止しています。伊達政宗や秀吉の側室・淀殿も愛用するなど、すでに一大ブームとなっていたそうなのですが、それに待ったをかけたそうです。既に将軍職を家康に譲られていた秀忠が、大のタバコ嫌いだったからといわれているが、長生きに命をかける父に配慮したためという説があります。

つまり『一宵話』にみられる肉人の出現は、家康の病的な健康志向を風刺した話とも考えられます。

徳川家康 城に突如現れた『封』と呼ばれる肉妖怪。謎の未確認生物を追い払う。でした。





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